アパート・マンション経営の資格で本当に役立つ3選【保有大家が解説】

アパート・マンション経営に本当に役立つ資格3選【優先度順に大家が解説】
※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています(詳細はクリック)

こんにちは。2代目大家のジューニョです。

このサイトではアパートやマンションの賃貸経営を相続した大家さん向けに、満室経営のためのノウハウを発信しています。

初心者大家さん

アパートの大家さんになるには資格が必要なの?
アパートやマンション経営に役立つ資格が知りたい
資格を取るためのおすすめの勉強法が知りたい

二代目大家ジューニョ

今回はこのような不安や疑問を解決しちゃいます!

  • 本記事でお伝えしたいこと
  • アパートやマンション経営に資格は不要。だけど知識がないと確実に失敗します
  • 実際にアパートやマンション経営に役立った資格は賃貸不動産経営管理士、不動産実務検定、宅建士の3つ
  • 各資格に合格するためのオススメ講座をご紹介

僕が大家業を継いだ時、全物件約40戸の入居率は90%以下でした。常に5戸前後は空室。
様々な空室対策の結果、満室を達成。年間通して入居率98%以上を維持しています。物件も増やして年間家賃収入は4,000万円から5,500万円に増やすことができました。

僕は2019年に祖父から大家業を継いだ時点で、アパートやマンション経営については何の知識もありませんでした。

もちろん資格もゼロ。でも空室も埋めなきゃいけないし、そもそも賃貸管理って何をすればいいの?という状態。

そんな中でまず勉強したのが、比較的簡単に合格できる賃貸不動産経営管理士
その後、サラリーマンをやめて専業大家になってから少し難易度が上がる宅建士にも挑戦。現在は両資格とも保有しています。

この記事を読んでいただいている大家の皆さんは、「賃貸経営の成功のために知識をつけなきゃ!でも勉強してる時間がない!」という方が多いはず。

僕も同じでした。サラリーマンと大家業、さらには2歳児の子育てでとにかく時間がなかったです。

そんな方に向けて、本記事では僕自身の実体験からこの資格は勉強しておいた方が後々絶対役に立つぞ!という資格を、やるべき優先度順に3つご紹介します。

よろしければ最後までご覧ください。
それではどうぞ!

二代目大家ジューニョのプロフィール

・大手不動産ポータルサイトのwebプロデューサーを約12年
・不動産会社の代表取締役
・賃貸アパート・マンション・ビルの2代目大家
・年間家賃収入は約5,500万円
・宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士

目次

アパートやマンション経営は資格不要だけど、知識は必須

大家業は資格不要だけど、〇〇は必須

最初にお伝えすると、アパートやマンション経営には資格は必要ないです。
あなたは〇〇の資格がないから賃貸経営はできません、なんていうことはないので安心してください。

が、僕の経験から言うと、「資格」はいらないけど「知識」は必須です。
何も知らずに賃貸経営をやると確実に失敗します。
僕もその時知っていればもっとうまくできたのに、という経験は山ほどあります。

賃貸経営をやる上で発生する仕事はめちゃくちゃ幅が広く、多岐にわたります。
その実務の中で必要な知識をあげるとすると以下。

  • 土地や建物取得に関する知識
  • 賃貸借をはじめとする契約書全般に関する知識
  • 収支計画などお金に関する知識
  • 不動産に関する法律全般
  • 税金に関する知識
  • リフォーム等の工事に関する知識
  • 集客やマーケティングに関する知識

上記のような知識がないと、銀行や不動産会社、建築会社のいわれるがまま契約して格好の餌食になります。

さらに原状回復工事の費用でぼったくられ、空室対策のためにと無駄なリフォーム費用を取られ、入居者との契約書を確認してなかったために退去トラブルが起きたりするのです。

かぼちゃの馬車やレオパレスの事件なんかも記憶に新しいですね。
知識があれば手を出さない案件です。

では、そういったことを防ぎ、賃貸経営を継続もしくは拡大していくためにはどうするべきか?

経営者=社長としての自覚を持ち、何でも人任せにせずに自ら勉強して知識を付けることです。

資格を取ること自体を目的にするのではなく、知識を得ることを目的として資格の取得をオススメします。

アパートやマンション経営に役立った!現役大家の僕がすすめる資格3選と学習方法

賃貸経営に役立った!現役大家の僕がすすめる資格3選と学習方法

大家業をやってきた僕が、実務で役に立ったと感じる資格が以下の3つ。

資格名役立ち度難易度勉強する優先度
賃貸不動産経営管理士1位
不動産実務検定3級2位
宅地建物取引士(宅建士)3位

では、一つずつ見ていきます。

【優先度1位】賃貸不動産経営管理士

役立ち度  難易度

賃貸不動産経営管理士は、賃貸住宅の管理に関する専門的な知識を持つ資格です。僕が取得した2019年は民間資格でしたが、令和3年度から国家資格となりました。

基本的には賃貸物件の管理会社のための資格ではありますが、賃貸管理という意味ではやるべき仕事内容は大家業も同じですので、ぜひ勉強して取得しておきたい資格です。

大家業の実務に活かせる知識

  • 管理会社に依頼する際の管理業務委託契約
  • 入居者の募集と契約
  • 敷金関係など契約終了時の手続き
  • アパートの管理業務
  • 入居者の苦情処理
  • 賃貸借に関わる法律関連

宅建業法など、宅地建物取引士(宅建士)の試験内容と重なる部分もありますが、賃貸不動産経営管理士の場合は、入居者の方に、より気持ちよく、より長く住んでもらうため、いかに適切に管理していくかに重点をおいています。

賃貸経営の成功に一番大事なのは「空室を減らすこと」ですから、それを実現するための賃貸物件の管理についての知識が学習できるというわけです。

試験概要

主催  : 一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会
受験資格: 特になし
受験日程:例年11月頃(年1回)
受験費用:13,200円(税込)※令和4年度
受験者数:31,687名 ※令和4年度
合格率 :27.7% ※令和4年度
参考  :一般社団法人 賃貸不動産経営管理士協議会

賃貸不動産経営管理士を最初に勉強するべき3つの理由

理由は以下の3つ。

  • 1日1.5時間の勉強で受かる!国家資格の中では難易度が低い

宅建士の合格率が17%(令和4年度)に対して、賃貸不動産経営管理士は27.7%(令和4年度)と受験者の3割近くが合格する試験です。
(宅建士の場合は不動産会社勤務だと会社から取得しろと言われて勉強しないで受ける方がそこそこいるので、ちゃんと勉強した方だけに絞ると実際の合格率はもう少し高そうですが・・)

必要な勉強時間に関しては、一般的に宅建士は300時間以上、賃貸不動産経営管理士は150時間以上と言われていますね。

3か月間だとすると、1日1.5時間程度勉強すればよいので、時間のないサラリーマン大家さんでも合格できそうですよね。

  • 大家業に必要な賃貸物件の管理に特化した資格である

宅建士の場合、あくまでも不動産取引全般に関する知識なので大家業をやる上で必ずしも必要ではない部分も含まれますが、賃貸不動産経営管理士は「賃貸物件の管理」に特化した知識なので、大家業の実務をやる上でまさに必須の知識と言えます。

もちろん実務の中では想定外のこともたくさん起きるので勉強した知識で全てを網羅することは不可能ですが、基本的なことを知っているのと知らないのとでは、やっぱり違いますよね。

何事も基本を知った上での応用が大事です。

  • 管理会社からナメられにくくなる

国家資格として名刺にも記載できますので、管理会社をはじめとする協力会社に「賃貸管理の知識がある大家」であることがアピールできます。

そうなると管理会社としてはいい加減な対応やルールから外れたことをするとバレるので、ちゃんと仕事するようになります。
協力会社の言いなりではなく、対等な関係性を持って仕事することができるようになりますよ。

賃貸不動産経営管理士 オススメの学習方法

僕がサラリーマン時代に合格した時、利用したのがスタディングというオンライン講座です。
スマホやPCで動画を見ながら学習できるので、学習の時間が取れない!という方におすすめ。

僕は会社帰りにスマホ片手にカフェで1時間+通勤中に勉強して、約3か月間で合格しました。
ちょっと空いた数分間にパパっと勉強する。その時間で同じ内容を何度も繰り返すのが最も記憶に残りやすいです。

※無料講座があります!
オンライン講座を無料で体験することができます。メールアドレスを登録するだけなので、迷っているならとりあえず体験してみることをおすすめします。
スタディングの無料講座はこちら

賃貸不動産経営管理士の勉強法については「賃貸不動産経営管理士が難化? 勉強時間や独学勉強法を合格者が解説」で詳しく解説してますので併せてどうぞ!

【優先度2位】不動産実務検定2級

役立ち度  難易度

J-RECの不動産実務検定®は、健全な経営を実現したい大家さん、これから不動産投資によって安定した将来を実現したい方、また、より高度なコンサルティング技能を身につけ顧客に安心したサービスを提供したい建築不動産関係の方のために不動産運用にまつわる実践知識を体系的に網羅した日本初の不動産投資専門資格です。
引用:一般財団法人日本不動産コミュニ―ティー『不動産実務検定とは』

上で書いた賃貸不動産経営管理士は「管理」の知識をメインにおいていましたが、不動産実務検定は「事業としての賃貸経営全般」の知識が身に付く資格です。ちなみに民間資格です。

1級と2級がありますが、まずは基本的な知識がメインの2級の学習をおすすめします。

大家業の実務に活かせる知識

  • 不動産投資のメリットやデメリット
  • ライフプランニング
  • 満室経営のための管理実務
  • 税金
  • リフォームや建築
  • ファイナンス
  • 土地活用
  • 賃貸借に関わる法律関連

試験概要

受験方法は2通りあります。

  • 認定講座(12時間、オンラインも可)を受講して受験 →5問免除
  • 独学で勉強して受験

主催  : 一般財団法人 日本不動産コミュニティー
受験資格: 特になし
受験日程:随時 ※受験予約制
受験費用:7,700円(税込)
認定講座:40,480円(税込、受講料、テキスト代、送料、受験チケット含む)
合格率 :認定講座受講者  約76%
     認定講座非受講者 約59%
参考  :一般財団法人 日本不動産コミュニティー

不動産実務検定を2番目に勉強するべき理由

大家業全体の実務が勉強できるのに、優先順位を2番目にしたのは以下の理由から。

  • 講座を受講すればほぼ合格する試験なので、逆に言うとこの資格を保有すること自体には意義を感じないから
  • 自宅学習用の公式テキスト+動画が高額だから(約6万円程)
  • 不動産投資や賃貸経営の関連書籍やネットで勉強できるから

というわけで、すいません。僕はまだ受験していません。

ただし。

目的は資格取得ではなく、あくまでも知識をつけることにあるので受験せずとも僕自身勉強はしていますし、するべきです。受験は学習してきた内容の腕試し的に挑戦するにはアリかも、というレベルかなと。

不動産実務検定 オススメの学習方法

上でも書きましたが、この資格の学習内容は賃貸経営や不動産投資の関連書籍等で学ぶことができちゃいます。
なので、ニーズ別に書くと以下のような感じ。

  • 自分で情報収集して勉強したい方:関連書籍やネットなどで学習
  • 時間がないし整理された情報で勉強したい方:不動産実務検定の公式テキストや認定講座で学習

【優先度3位】宅地建物取引士(宅建士)

役立ち度  難易度

宅地建物取引士(宅建士)とは、不動産取引に関する国家資格です。物件の賃貸や売買を仲介する不動産会社に勤めている方が持っていることが多いですね。
不動産仲介業において宅建士が独占的に行なえる業務としては以下の3つです。

  • 契約締結前の重要事項の説明
  • 重要事項説明書面への記名・押印
  • 契約内容を記した書面への記名・押印

アパートやマンション経営の実務に活かせる知識

  • 契約書類関連(賃貸借契約書・重要事項説明書など)
  • 不動産に関わる法律全般(宅建業法、民法、建築基準法など)

試験概要

主催  :一般財団法人 不動産適正取引推進機構
受験資格:特になし
受験日程:例年10月頃(年1回)
受験費用:8,200円(非課税)
受験者数:226,048名 ※令和4年度
合格率 :17.0% ※令和4年度
参考  :一般財団法人 不動産適正取引推進機構

宅建士を3番目に勉強するべき理由

宅建士はあくまで不動産仲介会社に勤める方向けの資格です。
保有している僕個人的には、大家業や賃貸経営のために勉強する内容としては賃貸不動産経営管理士や不動産実務検定の範囲で十分かなというのが正直なところ。

勉強時間も300時間以上必要なのでサラリーマンしながらだと合格するには中々ハードルが高いです。

でも国家資格なので取っておくとメリットもあるのでご紹介しておきます。

  • 不動産会社や銀行、工務店など協力会社からの信頼度が上がる

これはメリットとして結構大きいです。

自主管理でなければ入居者募集は不動産仲介会社に依頼することになりますが、結構いい加減な不動産会社も少なくないです。入居する時の重要事項説明を契約後にしちゃう、とか契約書と違う条件の請求しちゃう、とか。(不動産はけっこう騙したもん勝ちの業界だったります)

こういう違反行為などを大家自身で気付けるというのもありますし、宅建士であれば対等な関係を築けるので下に見られて適当な対応もされなくなります。融資を受ける銀行からの信頼も上がる可能性がありますね。

  • 不動産仲介業へ事業拡大できる

将来、大家業だけではなく不動産仲介業にもチャレンジする場合は宅建士の資格は必須になります。

要は、他人の不動産の売買や賃貸を仲介(媒介・代理)を業として継続的に行う場合、ですね。
例えば自分のアパートの退去者の転居先を仲介したり、自分で探した不動産を大家仲間に勧めて仲介、など。

宅建士を持っているとビジネスチャンスが広がるのもメリットの一つです。

宅建士 オススメの学習方法

時間がある方なら資格スクールに通うのがいいかもですが、時間が取れない方はオンラインがおすすめです。

僕は、オンライン講座+youtubeで勉強しました。それが以下の方法。

  • フォーサイト

賃貸不動産経営管理士はスキマ時間だけで勉強しましたが、宅建士はそれなりに時間取って勉強しました。
勉強時間は約半年間で350時間程かなと。

紙のテキストもありますが、やはり便利なのはスマホで勉強できてしまう点です。
机に向かって勉強する時は紙のテキスト、移動時間やちょっとした時間ができた時はスマホで一問一答形式の問題をひたすら解きました。

自分の生活スタイルを入力すると試験日までの勉強スケジュールを自動で計算してくれる機能も便利でした。
試験日までに終わるかなあ、と逆算する時間があったら勉強時間に充てるべきです。

※受講料20%支給&不合格なら全額返金あり!
一定条件をクリアすれば受講料20%支給、さらには不合格だった場合に全額返金もあります。
オンライン講座を無料で体験することができますので、迷っているならとりあえず体験してみることをおすすめします。
≫フォーサイトの宅建士講座 無料体験はこちら

  • 棚田行政書士の不動産大学

フォーサイトでの基礎固めが終わって後はとにかく記憶を定着させるだけだというタイミングで活用しました。
さすがに勉強に飽きてきていたのもありますが。

暗記モノを覚えるために替え歌を作ったり、ものすごく分かりやすく、かつ面白く解説してくれるので楽しみながら学習することができます。
受験生のほとんどが苦労するどうしても覚えられない用途地域など、このチャンネルのおかげで覚えることができました。
≫棚田行政書士の不動産大学はこちら

おすすめの学習方法としては、フォーサイトのテキスト&動画でまずは内容を1周して全体を把握した上で、棚田行政書士のチャンネルで覚えられない&分かりづらい箇所をカバーする、がいいと思います。

※ちなみに宅建士もスタディングで無料講座があります!
オンライン講座を無料で体験することができます。メールアドレスを登録するだけなので、迷っているならとりあえず体験してみることをおすすめします。
≫スタディングの宅建士講座 無料講座はこちら

まとめ

まとめ

以上、アパートやマンション経営の実務で実際に役立つ資格3選と、僕が実践した勉強方法についてご紹介しました。

繰り返しになりますが、資格を取ることを目的にするのではなく、賃貸経営を成功させるための知識を身に着けることを目的に勉強することが大切です。

僕もまだまだ勉強するべきことが山ほどあります。一緒に頑張りましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた。

記事で紹介したオススメの勉強法のまとめ

  • 賃貸不動産経営管理士

スタディング ※無料体験あり

  • 宅建士

こちらの記事もオススメ

アパート・マンション経営に本当に役立つ資格3選【優先度順に大家が解説】

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!

この記事を書いた人

ジューニョのアバター ジューニョ 代表取締役

大手不動産ポータルサイトで12年webプロデューサーとして、新築分譲マンションと注文住宅領域のサイト運営に携わる。
現在は不動産会社の代表取締役を務めるとともに、賃貸アパート・マンション・ビルの2代目大家をしながらwebサービス開発を行っている。
2020年に自宅として二世帯の注文住宅を建築。
宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士。

目次