問合せ率アップ!不動産物件写真の撮り方コツ7つ【満室大家が伝授】
写真の撮り方次第で問合せ率が上がるってホント?
賃貸物件の募集写真の上手な撮り方が知りたいな
スマホで撮る方法が知りたい!
今回は毎回自分で撮影している現役大家の僕が、上記のような不安や疑問を解決しちゃいます!
- 本記事のテーマ
- 本記事でお伝えしたいこと
- 問合せ率アップに必要なのは「住んでみたい」と思わせる写真と、写真の点数
- 物件写真は大家が自分で撮影した方が良い
- スマホで十分!物件写真を撮影するコツ【7つ紹介】
こんにちは。2代目大家のジューニョです。2019年に祖父から大家業を継ぎ、賃貸経営しています。
家賃収入は、新築マンションの建設や空室対策の結果、継いだ時点の4,000万円(年)から3年で5,500万円(年)まで増やすことができています。
独立前は某大手不動産ポータルサイトで13年程WEBプロデューサーをやっていたので、不動産のWEB集客については結構ノウハウがある方だと思っています。
さて、今回は問合せ率を上げるための物件写真の撮り方のコツについて。
入居募集は仲介会社に依頼している大家さんが多いはず。
あなたが入居募集している物件で、不動産ポータルサイトに掲載されている写真、仲介会社が撮影したものが使われていませんか?
それ、もったいないです!
問合せを取りこぼしている可能性がありますよ。
写真次第で問合せ率が上がることが多いんです。
物件写真の撮り方のコツを勉強して、問合せ率をアップさせて満室経営を目指しましょう!
それでは、どうぞ!
・大手不動産ポータルサイトのwebプロデューサーを約12年
・不動産会社の代表取締役
・賃貸アパート・マンション・ビルの2代目大家
・年間家賃収入は約5,500万円
・宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
不動産物件写真の撮り方次第で問合せ率が上がる理由とは?
最近では賃貸物件を探す方のほとんどがインターネットを利用していて、その多くがSUUMOやLIFULL HOME’S、athomeといった不動産ポータルサイトで探しています。(一つは僕の古巣です)
最近だと大家さんが直接掲載できるウチコミやジモティーなんかで探す人も増えてきてますね。
それ以外でもSNSを含めてインターネット上には賃貸物件を探せるWEBサービスが山ほどあります。
なので、一つのサイトにも掲載されてないってことは物件を探している人の目にほぼ入らないので、入居者募集していないのと同義だと思った方がいいです。
もちろん掲載されていれば良いというわけではありません。
掲載する情報の内容が重要です。
「住んでみたい」と思わせる写真を掲載することが重要
掲載する情報の中でも特に重要なのが「写真」です。
インターネットで物件を見て「いいな」「住んでみたい」と思ったら問い合わせして内見して成約、が普通の流れですから、写真に魅力を感じなかったら、問い合わせに繋がらないですよね。
さらにネットを使う方のほとんどはスマホで閲覧しますから、小さい画面から目に入ってくる情報で大部分を占めるのはやはり写真なんです。
写真の掲載点数も重要
写真が掲載されてないとか、写真数が少ないとかはもはや論外。
問合せなんてくるわけないです。
なぜかというと、多くのポータルサイトは写真の掲載点数が多いほど物件一覧ページで上位表示される仕組みになってるから。
少なくともSUUMOやLIFULL HOME’S、athomeはそうです。
もっと言うと、同じカテゴリー(外観、居室、収納など)の写真の数が多くてもあまり上位表示はされません。
できるだけ多くのカテゴリーの写真を用意しましょう。
写真が少ないと何百もあるライバル物件の中でずっーと下の方にしか表示されないので、問い合わせに繋がらないどころか、検討ユーザーの目にすら入りませんよ。
実際、不動産ポータルサイトを運営している頃に散々分析しましたが、とりあえず掲載しているだけの物件と、写真の点数や質を上げる工夫をしている物件とでは、閲覧数、問い合わせ数ともに、めちゃめちゃ大きな差がありました。
不動産物件の写真は大家が自分で撮影しよう
入居募集の際の写真は、検討ユーザーが「住んでみたい」と思うような魅力と、掲載点数が重要だということがお分かりになったかと思います。
にもかかわらず、その重要な募集写真の撮影や選定を仲介会社任せにしてないでしょうか?
もしあなたの募集中物件で、どういう写真がポータルサイトに掲載されているか見たことがない、という方は今すぐ確認しましょう。
各ポータルサイトの「地図から探す」検索から探すのが早いです。住所や路線でも探せますが、大量の物件が表示されるのでたどり着くのに時間がかかります。
僕自身も大家業を始めたばかりのころ、募集物件をポータルサイトで見てみたら写真がほとんど掲載されていなくて、これじゃ問合せくるわけないわ、とビックリした記憶があります。
もちろんキチンと撮影して掲載してくれる仲介会社さんもたくさんいますよ!
だけど、物件の魅力を一番知っているのは他の誰でもない大家さん自身です。
入居を検討している方に向けて物件のアピールポイントをキチンと伝えるために、写真は大家さん自ら撮影し、選定した上で、仲介会社に提供することをオススメします。
ちなみに僕は入居募集の際はECHOES(エコーズ)というサービスを使って、自分で各ポータルサイトに掲載しています。
もちろん自分が撮影した写真を使ってます!
※ECHOES(エコーズ)での募集体験は、ECHOES(エコーズ)で賃貸不動産の募集してみた。結論オススメです。で紹介しています。
スマホで十分!不動産物件写真を撮影する基本テクニック7つ
続いては、問合せ率を上げるための物件写真の撮り方について解説します。
基本テクニックとしては以下の9つ。
高いカメラなんていりません!スマホ(できれば新しい機種)があれば撮影できちゃいます。
- ターゲットとする入居者像(ペルソナ)を決める
- スマホで撮る場合に利用するべき3つの機能
- 天気と時間帯に注意する
- カメラの高さについて
- 水平・垂直を意識
- 室内は四隅から4カット撮影する
- たくさん撮る
一つづつ解説します。
1 ターゲットとする入居者像(ペルソナ)を決める
ただ綺麗な写真を撮るだけなら不要ですが、今回は「問合せ率を増やすための写真の撮り方」ですから、まずは誰に物件の魅力を伝えるのかを決めましょう。
マーケティングではペルソナなんて言ったりしますが、難しく考える必要はありません。
要は「あなたがどういう人に入居してもらいたいか」です。
家族構成や性別、年齢、職業、趣味など具体的にイメージしておくとベスト。
例えば、20代女性で料理は自炊派の一人暮らしなら、キッチン周りの機能や清潔さやモニター付きドアフォンなどのセキュリティ面を。
夫婦共働きで、保育園児のお子さんがいるファミリーなら、公園、小学校などの周辺環境を多めに、などですね。
入居者像を予め決めた上で撮影することで、どういった写真を撮る必要があるのかが明確になります。
2 スマホで撮る場合に利用するべき3つの機能
スマホと書きましたが、すいません。僕がiPhoneしか使ったことがないのでiPhoneのみで解説します。
iPhoneで撮影する場合は以下の3つの機能を使いましょう。
- 超広角カメラ
- グリッド
- スマートHDR
2-1 超広角カメラ機能
物件写真を撮影するには、より空間を広く撮影できる広角レンズが必須です。
iPhone11シリーズ以降には超広角カメラ機能が搭載されているので、その機能を使います。
使い方は超簡単。
カメラを起動して画面をピンチイン(2本の指を挟むように近付ける)するだけで、画面下の表示が「0,5x」となり、13㎜相当の広角モードになります。
以下が通常と超広角カメラを比較した写真です。写っている範囲が全然違いますよね。
2-2 グリッド機能
グリッド機能を使うと、カメラ画面の縦と横に2本ずつ線が表示されて、9分割になります。
以下が実際の画面です。
白い線が引かれてますね。
後ほど出てくる「水平」と「垂直」を確認する時に、このグリッドを基準にすることができます。
ホーム画面の「設定」>「カメラ」>「グリッド」をONにすることで利用できます。
2-3 スマートHDR機能
HDRとは、High Dynamic Range(ハイダイナミックレンジ)の略称。
簡単に言うと、複数の写真を同時に撮影して、暗い部分と明るい部分をうまい具合に判別し合成してくれる機能です。要は自動で綺麗な写真を撮ってくれるってことです。
iPhoneってすごいですね。
ちなみに、ホーム画面の「設定」>「カメラ」>「スマートHDR」をONにすることで利用できます。
以上の3つがスマホで撮影する際に利用したい機能です。
iPhoneのカメラはホントに高機能なので、高いカメラなんていりません。
とりあえずiPhoneなどのスマホで撮影してみることをオススメします!
3 天気と時間帯に注意する
撮影する際は、晴れの日にしましょう。
理由は言わずもがなですけど、その方が明るいから、ですね。
外観やベランダからの眺望を撮影する時なんかは青空バックにすると良い写真が撮れますよ。
また、撮影する時間帯にも気を付けましょう。
おすすめの時間帯は「午前中」です。
特に朝の方が柔らかな光が部屋の中に入ってくれるのでオススメです。外観や眺望も朝の方が空が澄んでいるのでキレイな写真が撮れますよ。
僕はいつも晴れた日の朝9時~10時ぐらいに撮影しに行きます。
ちなみに、窓がなくて暗かったり、夜に撮影する場合以外は、なるべく照明は付けず、自然光だけで撮影するようにした方がナチュラルな写真が撮れるのでオススメです
4 カメラの高さについて
カメラの高さは、「天井と床が同じぐらい入る」位置がベストです。
直立した状態でカメラを構えると高すぎるので、膝立ちして構えるぐらいで丁度よいです。
そして、基本的には床と水平方向にカメラを向けます。
斜め下とかに向けちゃうと壁などが斜めになるので基本はNG。
ちなみに天井よりも床の面積が多く入るように撮影すると、より部屋が広く見えますよ。
あと、手に持って撮影するとブレるので三脚の利用がオススメです。
僕は165センチの高さまで伸ばせる以下の三脚を使ってます。コンパクトなので持ち運びにも便利です。
5 垂直・水平を意識
これかなり重要です。
撮影場所によって、垂直・水平の両方を意識する時と、どちらかだけ意識でOKな場合があります。
状況によって使い分けましょう。
5-1 垂直を意識する
柱や窓枠、ドアなどの縦のラインは、基本的には必ず垂直になるように撮影しましょう。
ここで先ほどのグリッド機能が役に立ちます。グリッド線に沿って垂直を確認してください。
以下は実際にiPhoneで撮影した写真です。
部屋奥の縦ラインが垂直になるように撮影しています。
5-2 水平を意識する
壁などに対して正面から撮影する場合は水平も意識しましょう。
以下の写真は天井、窓枠、ドアが水平になるように撮影してます。
なるべく水平も垂直も意識した方が良いですが、トイレやお風呂など、ちょっと斜め上から撮る場合には、水平だけ意識で大丈夫です。
6 撮影ポジション
部屋を撮影する際は、四隅からカメラを対角線に向けて計4カット撮ります。
そうすることで部屋を広く見せることができます。窓が入るように撮るとさらに開放感が増しますよ。
以下は同じ部屋を四隅から撮影した写真です。約7.5帖の部屋なんですが、実際よりもすごく広く見えてます。
あと、なるべく広く写るように壁ギリギリから撮影する方がよいです。クローゼットがあるなら中に入って撮影しちゃいましょう。
ただそうなるとスマホの場合は撮影画面を確認できないし、シャッターも押しづらくなりますよね。
そんな時にApple Watchを持っているとものすごく便利です。
Apple WatchをiPhoneのカメラのリモコンとして使うことができるんです。シャッターはもちろん、モニターとしても使えるのでiPhoneの画面を見なくても撮影範囲が確認できたり、ズーム機能も使えるので超便利です。
7 たくさん撮る
撮影が終わって、いざ募集用の写真を選定しようとすると「あそこ撮ってなかった!」なんてことが結構あります。
なので、写真は無駄にたくさん撮影しておきましょう。
忘れがちな場所を列挙しときますね。
- クローゼットを開けた写真と閉めた写真
- 室内ドアを開けた写真と閉めた写真→狭い部屋だと開けた方が広く見えます。
- 洗濯機置き場の蛇口とコンセント→入居者にとっては重要なポイントです。
- トイレのコンセント有無→トイレ撮影の際に入るように撮影しましょう。
- エアコン
- 給湯器やモニター付きドアホン(画面が暗いと撮影者が写りこむので可能ならONにして撮影)
- ベランダからの眺望
まとめ
本記事では、以下の内容について解説しました。
- 問合せ率アップに必要なのは「住んでみたい」と思わせる写真と、写真の点数
- 物件写真は大家が自分で撮影した方が良い
- スマホで十分!物件写真を撮影するコツ【7つ紹介】
撮影テクニックを学んでも、上手に撮影するのはなかなか難しいです。
うまくなる方法は一つだけ。
とにかくいっぱい撮影すること。
物件まで行く時間がなければ自宅を撮影して練習するのもアリです。
賃貸経営は事業であり、大家さんは経営者です。
僕も未熟ですが、一緒に勉強して1日でも長い満室経営を実現しましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
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