賃貸不動産経営管理士が難化? 勉強時間や独学勉強法を合格者が解説
こんにちは。2代目大家のジューニョです。
このサイトではアパートやマンションの賃貸経営を相続した大家さん向けに、満室経営のためのノウハウを発信しています。
賃貸不動産経営管理士の試験って難しくなったの?
合格するための勉強時間はどのぐらい?
いつから始めるのがいい?
おすすめの勉強方法が知りたい!
今回は賃貸不動産経営管理士に合格した現役大家の僕が、上記のような不安や疑問を解決しちゃいます!
- 本記事でお伝えしたいこと
- 賃貸不動産経営管理士試験の難易度が上がったのは国家資格になったから
- 合格に必要な勉強時間は150~200時間程度※個人差あり
- スキマ時間で合格するならオンライン講座一択(おすすめ3講座を紹介)
賃貸不動産経営管理士の試験は実務に沿った内容が多いので、賃貸経営をやっている大家さんにとってはぜひ勉強しておくべき資格の一つ。
僕はサラリーマン時代に勉強時間を確保できない中でゼロから勉強して取得しました。
多くの方は当時の僕と同じような状況でのチャレンジだと思いますので、実体験をもとに解説していきます。
それではどうぞ!
- 本記事で紹介している賃貸不動産経営管理士試験のオンライン講座
・大手不動産ポータルサイトのwebプロデューサーを約12年
・不動産会社の代表取締役
・賃貸アパート・マンション・ビルの2代目大家
・年間家賃収入は約5,500万円
・宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
賃貸不動産経営管理士は難しくなった?
僕の周りで受験した方やTwitterなどで2022年11月の試験が難しかったという話をよく耳にします。
僕は2019年に受けたのですが、その時も明らかに勉強していない範囲が出てきて試験中に焦ったのを覚えてます。
というわけで、賃貸不動産経営管理士試験が難しくなってきているのか調べてみました!
受験者数と合格率の推移
過去10年の受験者数と合格率の推移を見てみましょう。
年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|
H25年(2013) | 3,946名 | 3,386名 | 85.8% |
H26年(2014) | 4,188名 | 3,219名 | 76.9% |
H27年(2015) | 5,118名 | 2,679名 | 54.6% |
H28年(2016) | 13,862名 | 7,350名 | 55.9% |
H29年(2017) | 16,624名 | 8,033名 | 48.3% |
H30年(2018) | 18,488名 | 9,379名 | 50.7% |
R元年(2019) | 23,605名 | 8,698名 | 36.8% |
R2年(2020) | 27,338名 | 8,146名 | 29.8% |
R3年(2021) | 32,459名 | 10,240名 | 31.5% |
R4年(2022) | 31,687名 | 8,774名 | 27.7% |
直近2年は毎年約30,000名以上の方が受験していますね。合格率も最初は85.8%なので、受ければほぼ受かるレベルだったのに対して、令和4年は27.7%まで落ちてます。
難しくなったワケは国家資格になったから
推移をみると平成28年から受験者数が大きく増えていますが、これは賃貸住宅管理業者登録制度の改正で賃貸不動産経営管理士に重要な役割が追加されたからのようです。
僕が受けた令和元年も受験者数が大きく増え、反対に合格率がガクンと下がってます。どうりでそれまでの過去問とは難易度が違ったわけですね・・。もうすぐ国家資格になるらしいというウワサ?が出始めていたのもあり、受験者数が増えたのかもしれないですね。僕もそのクチでした。
さらに令和3年には国家資格に。令和2年から問題数が40問→50問に、試験時間も90分→120分に増えました。
その結果、合格率は30%前後を推移しているのでやはり難易度は上がっているようです。
現在の空家問題や管理会社への委託増加など、賃貸管理業界における賃貸不動産経営管理士の重要性を考えると、今後も受験者数の増加、難易度の上昇も続くのかなと思います。
同じ不動産系資格の宅建士は合格率20%弱ですから最終的にはそこまでいくのかもしれませんね。
じゃあ合格するにはどのぐらい勉強したらいいの?
続いては、合格に必要な勉強時間について解説しますね!
賃貸不動産経営管理士合格に必要な勉強時間と開始時期
まずは合格に必要な勉強時間を見てみます。
標準的なのは100時間?
一般的に必要な勉強時間は100時間と言われています。
ただ、直近の合格率などを見ると今後も難易度が上がる可能性があるので、150~200時間程度と考えた方がいいかも、というのが個人的な感覚です。
もちろん人によりますし、宅建士をもっていたり賃貸管理会社に勤めている方だともっと少ない時間で合格できるはず。
仮に150時間の場合で勉強期間と勉強開始時期の目安を計算すると以下になります。
1日あたり勉強時間 | 必要な勉強期間 | 勉強開始時期(11月下旬試験) |
---|---|---|
1時間 | 約5か月 | 6月下旬頃 |
2時間 | 約2月半 | 9月初旬頃 |
おすすめなのは1日2時間で2か月半です。9月頃に勉強を始めれば合格できる計算です。
理由は、長く勉強するとモチベーションが続かないから、かつ、初期に覚えた内容が記憶から消えていくから。
とはいえ、仕事をしながら1日2時間確保するのってぶっちゃけ無理ですよね。家庭があるとなおさら。
そこで僕が実践した勉強方法を確保するやり方をご紹介します。
サラリーマンしながら勉強時間を作る方法
僕が勉強した時はサラリーマンの時でした。さらに2歳の子育て中。
この記事を読んでいただいている皆さんの大半もそうだと思いますが、なかなか勉強時間が確保できませんでした。
そこで、僕の場合は以下の方法で勉強時間を確保していました。
- 通勤時間(往復)で一問一答でアウトプット(30分)
- 朝早く出社して動画講義とテキストでインプット(約30分)
- 退社後カフェで動画講義とテキストでインプット(約1時間)
- 試験1か月前からは奥さんに頼んで土曜日だけ図書館で過去問演習(約2時間)
勉強のコツは、一度に長い時間やるのではなく、スキマ時間を見つけて少しずつやること、です。
人間の脳は一度覚えてもすぐ忘れてしまいます。
記憶を定着させるには、同じ内容を時間をおいて何度も何度も繰り返すことが大切。
賃貸不動産経営管理士オススメのオンライン講座3選【実践済】
僕が実践した勉強方法をご紹介します。
上で書いた通り、忙しい中で合格するコツはスキマ時間で勉強することです。
勉強時間が確保できるなら通学講座、より安く済ませたい方であれば一般的な書籍で勉強するのが良いですが、スキマ時間を活用するとなるとオンライン講座一択です。
基本、スマホだけで勉強できちゃうので30秒あればポケットからパッと出して1問解けます。
というわけでオンライン講座を特徴別に全部で3つご紹介しますので参考になれば幸いです。
ちなみに僕は以下のスタディングを使って勉強しました。
おすすめのオンライン講座3選
紹介するのが以下の3つ。
1.スタディング
スタディングの最大の特徴はスマートフォンやPC・タブレットで勉強が完結すること。
テキストや講義、問題演習まですべての内容がスマホ一つでいつでもどこでも学習できちゃうので、スキマ時間で勉強するにはもってこいのサービスです。
動画講義も1回20~30分なので集中力が途切れず、効率的に進めることができます。
また最大の特徴は14,960円(一括支払い)という業界最安値の価格。本屋でテキストと問題集、過去問集を数冊買うぐらいの金額で申し込みできちゃいますね。
ただ、業界最安値には理由があります。
それが、動画の講義時間が約12時間と他の2社に比べて短いこと。
また、テキストがWEB閲覧のみ、ということ。
そのあたりでコスト削減した結果の最安値なのではと思われます。
テキストは紙の冊子がいい!という方はアガルートかTACの方がおすすめですね。
個人的には長い講義で集中力が途切れるよりも要点を絞った講義で、あとは問題を繰り返しやって頭に叩き込んだ方が覚えると思うので、とにかくスキマ時間で効率的に勉強したい!という方にはスタディングがおすすめ。
2.アガルート
アガルート令和4年の合格率79.2%(全国平均の約2.9倍)を出したオンライン講座です。
価格は43,780円(税込)からとスタディングよりは少しお高め。
テキストは冊子版フルカラー(WEB版もあり)、講義動画は約25時間程。もちろんスマートフォンやPC・タブレットで視聴可能です。
また、facebookから質問することができるなど、サポート体制も充実しています。
自宅や外出先などで、ある程度まとまった勉強時間で冊子テキスト&動画で勉強したい、という方にはアガルートがおすすめです。
3.TAC
様々な資格試験講座を扱っている大手の学校です。日本全国に校舎があり、圧倒的な受講者数と合格者数を誇ります。資格試験講座に関しては長年の合格ノウハウがあるので安心ですね。
2023年2月現在、2023年度のカリキュラムが発表されていないのですが、2022年度の総合本科生の講座は約100,000円程度だったようなので今年も同様の金額になるのではと思います。
アガルート同様、冊子テキストと約50時間程度の動画講義が用意されています。
また、スマホやタブレット等の専用アプリによってテキスト、動画、問題集を利用できるのでスキマ時間でも学習が可能です。
またTACの特徴として、本試験直前の毎年10月頃に「直前〇〇まとめパック」のような講座が開校されます。
総合本科生はちょっと高いなと言う方も、例えばスタディングで繰り返し学習して、最後の追い込みでTACの直前講座を使って総復習、みたいな使い方がいいかもしれません。
まとめ
以上、賃貸不動産経営管理士の試験難化や勉強時間の目安、おすすめのオンライン講座について解説しました。
オンライン講座は各サービスありますが、合格するかしないかは、結局のところ「勉強を継続できたかどうか」だけです。
どの講座が良い、悪い、ではなく、最後まであきらめずに続けるために「自分の勉強スタイルに合う」講座を見つけることが大切だと思います。
どの講座も無料体験などを用意していますので、まずは体験して比較するところから始めてみてはいかがでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。
では、また。
記事で紹介した賃貸不動産経営管理士試験のオンライン講座
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