不動産管理会社に払う手数料の相場は?現役大家が明細を公開!

こんにちは。2代目大家のジューニョです。
このサイトではアパートやマンションの賃貸経営を相続した大家さん向けに、満室経営のためのノウハウを発信しています。

不動産管理会社の手数料の相場っていくら?
費用を払っても管理会社に任せるべき?



今回は賃貸管理会社と協力しながら満室経営を続けている現役大家の僕が、上記のような不安や疑問を解決しちゃいます!
- 本記事でお伝えしたいこと
- 不動産管理会社の管理手数料の相場っていくら?
- 自主管理VS管理会社へ委託、結局どっちがいい?
本記事では、不動産管理会社の管理手数料の相場を解説しました。
管理手数料って会社によってマチマチだし、サービス内容も結構違います。
そもそも管理会社に任せた方がいいのか、自主管理じゃダメなのかも気になりますよね。
ぜひ最後までご覧ください。
それでは、どうぞ!
・大手不動産ポータルサイトのwebプロデューサーを約12年
・不動産会社の代表取締役
・賃貸アパート・マンション・ビルの2代目大家
・年間家賃収入は約5,500万円
・宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士


大家業を継いだ後、様々な施策の結果、入居稼働率89.4%から99.5%に上げることに成功。※2023年9月時点
新規物件も増やし、年間家賃収入は4,000万円から5,500万円に増えています。






不動産管理会社に払う手数料の相場は?現役大家が明細を公開!


管理委託料は家賃の5%が相場
結論から言うと、管理委託手数料は「月額家賃×5%」が一般的な相場です。
なので、管理戸数別の管理委託手数料の金額イメージは以下のようになります。
1戸が家賃10万円の設定です。
管理戸数 | 家賃合計 | 手数料5% |
---|---|---|
家賃10万円×1戸 | 100,000円 | 5,000円 |
家賃10万円×5戸 | 500,000円 | 25,000円 |
家賃10万円×10戸 | 1,000,000円 | 50,000円 |
僕自身、色々な管理会社から提案をもらい検討しましたが、月額家賃の〇%の会社もあれば、1室あたり〇〇〇円です、という設定の会社もあります。さらに管理手数料はいただきません、という会社も。
僕の知る限り「空室の場合は手数料はいただきません」という会社が多いですが、空室でも管理委託手数料を取る会社もいるみたいですね。
以下の費用は別途の場合が多い
例として、僕が実際に管理委託手数料とは別に管理会社に毎月支払っている項目が以下になります。
- 日常清掃(月2回)
- 定期清掃(年1回)
- 定期巡回(月1回)
- 夜間休日電話受付
- 夜間休日一次対応業務
- 消防設備点検(年2回)
- 排水管清掃(3年に1回)
- 振込手数料
エレベーターがある物件の場合はエレベーターなどの設備点検業務も発生します。
さらに、入居者の契約や退去が発生した場合は以下費用も。
- 募集業務報酬(入居が決まった時)
- 契約更新業務報酬
- 原状回復工事費用



項目だけだと分かりづらいので、実際のコストを公開します!
実際の管理委託料の明細を公開
僕が管理委託している大手管理会社からの月額の請求内容が以下。
分かりやすいように金額は一部丸めてますので、おおよその金額としてご覧ください。
物件は都内11戸の賃貸マンションで、エレベーターなしです。
収入/支出 | 項目 | 金額 |
---|---|---|
収入 | 家賃収入 | 1,300,000円 |
共益費 | 50,000円 | |
支出 | 管理委託手数料 (家賃×3%+消費税) | 42,900円 |
維持管理費 ・日常清掃(月2回) ・定期清掃(年1回) ・定期巡回(月1回) ・夜間休日電話受付 ・夜間休日一次対応業務 ・消防設備点検(年2回) ・排水管清掃(3年に1回) | 30,000円 | |
振込手数料 | 440円 | |
収入合計 | 1,350,000円 | |
支出合計 | 122,900円 | |
収入ー支出 | 1,227,100円 |
この物件の場合、家賃収入に対する管理委託料の割合は9%程度。
大手仲介会社のグループ管理会社にまるっと任せている物件なので、管理の手間がほとんどかからない分、割合がちょっと高いですね。
2戸で家賃収入が約20万円のアパートも保有していますが、こちらは5%程度に抑えられています。
地場の管理会社に委託しているのですが、管理委託手数料はゼロ、自分で清掃業者に直接発注している日常清掃費が月8,000円程度。たまに実施する定期清掃を入れても月10,000円ちょっとしかかかりません。
管理委託料はトータルコストで考えよう
管理委託するには様々なコストがかかることがお分かりになったでしょうか?
この記事を読んでいただいている方の中には、不動産管理会社に管理委託を始める大家さんや、委託先を変更しようかと考えている大家さんもいらっしゃるかもしれません。
不動産管理会社の探し方、選び方は「【脱・失敗】信頼できる賃貸管理会社の探し方と選び方とは?」にまとめましたので、そちらもご覧ください。
僕が実践した管理会社を選ぶ際に失敗しないためのポイントを解説していますので、管理会社を探している大家さんには有益な記事かと思います。





管理委託にはそこそこのコストがかかります。このコストが賃貸経営のキャッシュフローを圧迫するのも確か。
そもそも不動産管理会社に委託した方がいいのでしょうか?
物件管理は不動産管理会社に委託するべきか?


賃貸アパートやマンションを相続して、自分で管理するか賃貸管理会社に委託するか迷われてる大家さんは少なくないでしょう。
僕は相続後の半年間は自主管理でしたが、その後は賃貸管理会社に委託して現在に至ります。
両方経験した僕が思うのは、基本的には不動産管理会社に委託した方がよい、ということ。
特にサラリーマン大家さんの場合は賃貸経営にかけられる時間が少ないので、積極的に賃貸管理会社を利用するべきです。僕のような専業大家の方でも同じで、大家である皆さんは事業経営者として考えることがいっぱいあるはず。
物件管理はプロの管理会社に任せて、大家さんは自分にしかできないことに時間と労力を使うべきです。
賃貸管理会社にはどんな業務が依頼できるの?自分じゃできないの?という方は「賃貸管理会社とは?満室大家が実践したコスパ重視の付き合い方も紹介」の記事をご覧ください。
賃貸管理会社の業務を自分でやろうとするとめちゃくちゃ大変なのが分かるかと。


こんな条件なら自主管理でも大丈夫
じゃあ、賃貸経営をする場合は必ず賃貸管理会社に委託した方がいいのか、というとそうでもありません。
僕の感覚値では、以下のすべての条件に当てはまる場合だったら自主管理でも大丈夫かなと。
- 管理戸数が10戸未満
- 自主管理の経験やノウハウがある
- 専業大家である
- 管理物件が自宅から近い
逆に上記に当てはまらない場合、特にサラリーマン大家さんで管理経験がないなら自主管理は絶対にやめておきましょう。
自主管理のメリット
自主管理は大変ですが、逆に以下のメリットもあります。
- 管理会社への委託料がいらないためコストカットできる
- 賃貸経営のノウハウが身に付く
- 仲介会社やリフォーム会社などの人脈が作れる
上のようなことを目的として自主管理するのであればやってみてもいいかもです。
ただし、自主管理でもやっていける条件に書いた4点に当てはまらない場合は相当大変なので、覚悟を持ってやりましょう。
まとめ


本記事では、以下の内容について解説しました。
- 不動産管理会社への管理委託手数料は5%が相場だが、管理会社によって大きく異なる場合がある
- 管理委託手数料とは別にかかるコストもある
- 不動産管理会社を選ぶ時は、依頼できる業務内容と、トータルコストで判断する
- 物件の自主管理は時間的にも精神的にも大変なので、基本は不動産管理会社に管理委託した方がよい
不動産管理会社は本当に色々な会社があります。かかるコストの相場を把握することも大事ですが、相場はあくまで相場。
どこまでの業務を委託して、どこまでを大家さん自身がやるのか。
その辺りを明確にしておくと、余計なコストを抑えつつ、入居者の皆さんにとっても快適な暮らしを提供するための物件管理ができるかと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
ではまた。
こちらの関連記事もオススメ





