ECHOES(エコーズ)の評判は?賃貸不動産を成約させるコツも【実践済】
こんにちは。2代目大家のジューニョです。
このサイトではアパートやマンションの賃貸経営を相続した大家さん向けに、満室経営のためのノウハウを発信しています。
ECHOES(エコーズ)ってなに?
面倒な作業とかあるの?空室埋まるのかな?
実際に使った体験談や評判が知りたい。
今回はこのような不安や疑問を解決しちゃいます!
- 本記事でお伝えしたいこと
- ECHOES(エコーズ)はめちゃめちゃ画期的なサービス!6つの特徴を解説
- 登録から掲載開始までの作業は楽ちんでコスパも◎
- とはいえまだ懸念点もありますが、結論:空室対策のために導入すべき
今回は、大家さん自身が自分で不動産ポータルサイト大手3サイトに掲載できちゃうというECHOES(エコーズ)を使って賃貸募集をしてみたので、体験談をもとに解説します。
一番気になるところは、実際ECHOESで空室を埋めることができるのか、という点ですよね。
結論、僕は1部屋契約が決まりました。
かかった費用は1万円ほど。
これだけ聞くとやらない手はないと思いますが、効果的に利用するには気をつけるべき点も。
まずはサービス内容について詳しく書いていきます。
・大手不動産ポータルサイトのwebプロデューサーを約12年
・不動産会社の代表取締役
・賃貸アパート・マンション・ビルの2代目大家
・年間家賃収入は約5,500万円
・宅地建物取引士、賃貸不動産経営管理士
ECHOES(エコーズ)とは?6つの画期的な特徴を解説
ECHOESは、長年不動産ポータルサイト業界にいた僕から見てもめちゃめちゃ画期的なサービスです。
その特徴としては以下の6つ。
- ①大家さん自身で不動産ポータルサイト大手3サイトに掲載できる
- ②物件登録が楽チン
- ③サイト別に反響数等を確認できる
- ④コスパが良い
- ⑤内見案内から契約締結までお任せできる
- ⑥内見や契約対応する不動産会社を指名できる
1つずつ見ていきます。
①大家さん自身で不動産ポータルサイト大手3サイトに掲載できる
賃貸物件を探す方のほとんどがWEBサイトを利用する現在、入居募集のためには不動産ポータルサイトへの掲載は必須です。
しかし、SUUMOをはじめとした大手不動産ポータルサイトに掲載依頼ができるのは宅建業者である不動産会社のみなので、大家さんが自分で掲載することはできません。
なので、普通は管理会社や仲介してくれる不動産会社経由でポータル掲載してもらうことになりますが、ポータルサイトに掲載するのは決して安くない費用がかかるので全てのサイトに掲載してくれないこともあります。
さらに掲載してくれても写真がイマイチだったり、情報量が少なかったりしても修正できず、我々大家はただただ成約連絡が来るのを待っているだけです。
つまり、賃貸経営という商売において重要な「集客」が自分でコントロールできない、ということです。
ECHOESはこの問題点を解決しました。大家さん自らSUUMO、LIFULL HOME’S、athomeの大手3サイトへ掲載することを可能にしたのです。
また、ポータルサイトだけではなく、レインズをはじめとする業者間流通のサイト等にも掲載されるので、他の不動産会社からも入居者を紹介してもらえるチャンスが増えます。
もちろん写真やアピールポイントなどのテキスト部分も自分で入力することが可能です。
物件の魅力を一番理解しているのは大家さん自身ですから、自分自身の言葉で表現できて、いつでも修正できるのも嬉しいポイントです。
参考:以下が掲載される不動産ポータルサイト 大手3サイトです。
- SUUMO | 運営会社:株式会社リクルート | 掲載物件数:約790万件
- LIFULL HOME’S | 運営会社:株式会社LIFULL | 掲載物件数:約540万件
- athome | 運営会社:アットホーム株式会社 | 掲載物件数:約180万件
※掲載物件数は2023年2月時点のものです
②物件登録が楽チン
大家さん自らポータルサイトに登録して募集できるのはありがたいけど、難しそうだし、そんな時間ないよという方、安心してください。
マイソクデータ(撮影した写真でも可)か、既に募集中物件が掲載中のポータルサイトURLを登録するだけで、ECHOESスタッフが登録代行してくれます。
兼業している方が多い我々大家にとって、これは非常にありがたいですね。
オプションもあります
物件写真や間取りデータがない方向けに、以下のオプションメニューもあります。(2023年1月時点)
僕は既に写真データを持っていたので利用しませんでしたが、特に掲載写真の質が低い、数が少ない、だと反響数にモロに影響してくるのでお願いした方が結果的に収益面でもプラスになるかも。
家賃によりますが、半月早く入居がきまればペイできる金額です。
少額の費用で解決できることはお願いしてしまって、大家さん自身はもっと別のことに時間を使いましょう。
③サイト別に反響情報を確認できる
ポータルサイトに掲載するメリットの一つが毎日の閲覧数や問い合わせ数が確認できるという点です。
不動産会社経由で掲載している場合、毎日のようにアクセス数を教えてもらうのはちょっとハードルが高いですよね。
ECHOESでは以下の3つの数値が、日別、サイト別に確認可能です。
- 問い合わせ数:電話やメールによる問い合わせ、内見予約が行われた数
- 詳細PV:物件の詳細ページが表示された数
- 一覧PV:検索結果一覧ページに表示された数(ただしSUUMOのみ)
数字を見ながら、家賃を下げる、募集条件の緩和、掲載内容を工夫する等、対策を打つことが可能ですね。
④コスパが良い
ECHOES経由で各ポータルサイトに掲載するための料金は、1ヶ月あたり1部屋3,300円(税込)です。 自主管理の場合は、成約した際にシステム利用料として33,000円(税込)が追加で発生します。(2023年1月時点)
※管理会社がいる場合は成約時のシステム利用料は発生しません。
僕の場合は管理会社を入れており、掲載開始してから3ヶ月で成約したのでECHOES支払ったのは、ポータル掲載費の9,900円のみでした。
募集に苦戦していた部屋だったので、掲載していなかったら空室のままだったと考えると、めちゃめちゃコスパがいいと思います。
⑤内見案内から契約締結までお任せできる
掲載した物件に内見希望が入った場合、問い合わせの初期対応はECHOESスタッフが対応し、内見案内はエージェントとして提携している不動産会社が対応してくれます。
僕が利用した2022年11月の時はECHOESが提携している大東建託リーシング株式会社(いい部屋ネット)に対応していただきました。
内見した方から入居申し込みがあれば、そのまま提携エージェントが契約手続きまで全てやってくれます。
つまり、普段通り仲介会社に募集依頼した時と同じで、大家さんの仕事は入居希望者の審査と、契約書への押印ぐらい、ということですね。
⑥内見や契約対応する不動産会社を指名できる
2023年1月23日に新機能である「ECHOESエージェント」がリリースされました。 内見案内を担当する仲介会社を大家さんが指定できる機能です。
いつもお願いしている仲介会社を提携エージェントに推薦可能で、管理会社をエージェントに指名することもできるようです。
管理会社をすっ飛ばさずに利益貢献できるのは、管理会社とのいい関係性を維持するためにも非常に大切です。
ECHOES(エコーズ)の使い方と実際の体験談
ここからは僕の体験談を混ぜながら、ECHOESの使い方を説明していきます。
まずは無料会員登録しよう
最初にECHOESのサイトで無料会員登録しましょう。
掲載開始しない限り、物件登録までは無料なのでご安心ください。
物件登録しよう
続いて募集する物件の登録をしましょう。
登録の方法は以下の2つ。
- かんたん登録
- 手動登録
かんたん登録が圧倒的に楽チンなのでおすすめです。
かんたん登録で用意するのは以下の2つだけ。
- マイソク画像(もしくは、募集中物件のポータルサイトURL等でも登録できます)
- 支払い用のクレジットカード情報
僕の場合は、既に管理会社経由で募集してたのでSUUMOの物件URLで登録しました。
あとはECHOESのスタッフが登録代行してくれます。
最短2日で登録してくれるようですが、僕の時は午前中に登録依頼をして、その日中に登録が完了しました。
タイミングや時期にもよるのでしょうが、1日でも早く空室を埋めたい大家さんからすると臨機応変に対応してくれるのはありがたいですね。
間取り図と写真を登録しよう
物件登録が完了したら、次は間取り図と写真を登録します。
写真登録で最も大事なのが、SUUMO採点という基準。
36点満点で画面右上に表示されているものがそうです。写真の登録数に応じて、このSUUMO採点が上がっていく仕組みです。
点数が高いほどSUUMOの検索結果の上位に表示されるので、その結果物件の閲覧数が伸びるというわけ。
注意点として、同じカテゴリ(外観、キッチン、居室・リビング等)を複数いれても点数にならないので、なるべく多くのカテゴリの写真を入れるようにしましょう。
全く同一の仕組みではないですが、LIFULL HOME’Sとathomeも写真点数等の情報量の多さで表示順を制御しているはずです。
なので、上位表示させるためにまずはSUUMO採点で満点目指して写真を登録しましょう。
「質の高い」写真を掲載しましょう
写真点数によって検索結果の上位に表示されやすくなりますが、質の低い写真(画質が粗い、部屋が狭く見えるなど)を登録するのはやめましょう。
理由は問合せ率が下がる可能性があるから。
せっかく上位表示された結果、物件ページを閲覧してくれる人が増えたのに、写真が魅力的じゃなかったら「ここに住みたい!」とはなりにくいですよね。そうなると問合せ率や内見率が下がってしまいます。 いい物件でも内見すらしてもらえなければ成約にはつながりません。
質の高い写真をお持ちでない場合は、ECHOESの写真撮影付プランに申し込むのもアリです。
ちなみに、僕はいつもiPhoneを使って自分で撮影してます。最近のものは広角レンズがついてるので、ちょっとテクニックを覚えればiPhoneで十分。
iPhoneでの撮影テクニックは以下の記事で解説してます!
外観写真も重要です
外観写真も重要なのはなぜか。
SUUMO、LIFULL HOME’S、athomeの3サイトともに、検索結果の一覧ページに表示されるのは外観写真だからです。つまり、探している方の目に最初に入ってくる情報が「外観写真」ということです。
これは各サイト側の仕様でそうなるように制御されています。
なので外観の写真の「質」が低いと、検索一覧ページで上位表示されてもクリック率が下がるので物件ページを見てもらえない、ということが起こりやすくなってしまいます。
外観写真も質の高い写真を登録しましょう!
いよいよ掲載開始!
全て登録が終わったら、クレジットカードで掲載料の3,300円(税込)を支払うと掲載準備が完了です。 最終的に、ECHOESスタッフによる確認があり問題なければ掲載開始となります。
不動産広告は使ってはいけない表現(絶対、完全など)があるので自分でキャッチコピーを書こうとすると結構難しかったりしますが、そういった広告ルールに違反がないかも確認してくれているのだと思います。
また、管理会社がいる場合は管理会社へ掲載確認の連絡がいきますので、事前にECHOESから連絡がいく旨を管理会社に伝えておくとスムーズです。
というか、管理会社によっては大家がECHOESを使って募集するのを嫌がる場合もあるので、利用する前に相談しておくことをオススメします。
定期的なアクセス数の確認を忘れずに
掲載が始まったら定期的にアクセス数の確認をしましょう。
以下が実際の反響確認ページです。
僕の場合約3か月掲載して、問い合わせ数10件、詳細PV693 一覧PV2,389 でした。
週別のグラフを見ると、掲載当初はPVが多かったのが分かります。(繁忙期の9月なので季節的要因かもですが)
その後下がってほぼ横ばい、といった感じでしょうか。
10件問い合わせが来て1件成約ですから成約率は低い方ですね。
実際内見してみると「思ってたんとちがう」となったのかなと思い、掲載後半には内見の際にスリッパを用意したり、バーチャルホームステージングの写真を設置して部屋の使い方をイメージしてもらったりと、色々と対策した結果、無事成約となりました。
※バーチャルホームステージングについては「賃貸の空室対策!バーチャルホームステージングの上手な活用方法【実績公開】」で解説しています
数字で見ると色々と分析ができますので改善するために対策を打つこともできます。
入居募集業務を管理会社任せにしてしまうとできないことなのでECHOESバンザイ、ですね。
ECHOES(エコーズ)のデメリットというか懸念点
ECHOESを利用して空室を埋めることができたわけですが、使ったみた上での注意点、懸念点も書いておきます。
- 提携エージェントが物件のことをよく知らない【解決済】
- 取扱店舗が(株)SIRE ECHOES
- 周辺環境の写真が掲載できない
1つずつ見ていきます。
提携エージェントが物件のことをよく知らない【解決済】
僕が利用した2022年11月時点では、提携エージェントである大東建託リーシング株式会社(いい部屋ネット)の物件最寄り店舗が担当してくれました。
いわゆる客付け業者さんだとあるあるですが、提携エージェントはECHOESから内見案内の依頼を受けただけなので、物件のことをよく分かっていませんでした。
物件の「営業マン」ではなくて、「内見の案内係」というイメージですね。ただ誤解していただきたくないのは、これは担当者が悪いとかではなくて、そういう仕組みになってしまっている、ということです。
なので、内見時、入居希望者に物件のアピールポイントをしっかり伝えられていたかというと、ちょっと厳しかったのかなと思います。
が、この懸念点は解決されました。
上でも書いた通り、2023年1月23日に「ECHOESエージェント」がリリースされ、管理会社や普段お願いしている仲介会社をエージェントに指定することができるようになったので、物件のことをよく分かっている担当者に内見の案内をしてもらうことができます。
この機能を使うことによって、内見からの成約率が上がるかもしれませんね。
取扱店舗が東京都目黒区に所在する(株)SIRE ECHOESという会社
上の画像はSUUMOの物件詳細ページ内の内容ですが、物件の取り扱い店舗が(株)SIRE ECHOESになっていますね。
ECHOESの対応エリアは沖縄と離島以外の全国なんですが、店舗住所が東京都目黒区になっているので、探している方からすると「わざわざ目黒区までいかなきゃいけないの?」ってなっちゃうかもしれないですね。
ただ、表示のされ方はポータルサイト側の仕様なので、ECHOES側ではどうしようもないかもしれません。
周辺環境の写真が登録できない
ECHOESで登録できる写真は物件写真のみなので周辺環境(近所のスーパーとか)の写真は登録できません。
でも、ポータルサイトに掲載されたページを見てみると最寄りのスーパーや郵便局なんかが掲載されていました。
どうやらECHOESのスタッフの方が追加で登録してくれているようです。
とはいえ、僕のように募集物件が地元の大家さんの場合、「この辺りだとちょっと遠いけど人気のスーパーならここ」「〇〇駅から歩く場合はこのお店が遅くまでやってるので便利」というような地元情報を基に周辺環境の写真を掲載したい方もいるはず。
周辺環境の写真は権利関係絡みで掲載方法を間違えるとトラブルになりかねないので、自分で掲載するにしても注意が必要ではありますが、例えばECHOES側で周辺環境写真のデータベースを用意してくれてそこから選ぶ、みたいなサービスにしてくれると権利関係もクリアになり、なお良いかもですね。
まとめ
今回は自分でポータルサイトに掲載できちゃうECHOESを紹介しました。
実際にECHOESで賃貸募集をしてみた結果、このサービスが向いている人とそうでない人を挙げるなら、以下の感じかなと思います。
- ECHOESが向いている人
- 本気で空室を埋めたい人
- 成果が数字で出るとワクワクする人
- 賃貸経営にかける時間がチョットでも捻出できる人
- ECHOESが向いていない人
- 面倒なことは全部管理会社に任せちゃいたい人
- 賃貸経営以外の本業が忙しい人
また、2023年1月末時点でECHOES経由で掲載されている物件は全国で約700件のようです。
認知度が上がればこれからどんどん物件数も増えていくと思いますが、月額掲載料が1物件3,300円だとECHOESとしてはあまり利益が残らないんじゃないかなと勝手に思っています。各ポータルサイトの決して安くない掲載費を負担しているはずですし。
現に2022年12月に自主管理の成約フィーが10,000円から30,000円(ともに税別)に値上げしているところを見ると、サービスを拡充し、より反響数を獲得できるようにするために今後も値上げがあるかもしれませんね。
個人的にはなくなると困るサービスですし、今だと安すぎる気もするのでより使いやすくなるのであれば値上げされても利用し続けると思います。
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